12角形リールシートのバンブーロッド完成

 

構想

 

今から数年前、プレーニングフォーム(竹竿を作る為の治具)の自作を構想している時に、リールシートやグリップもプレーニングフォームで作れないかと考えた。

過去にも作った事がある竹層リールシートは、一般的にも有名だけど、竹をすり合わせて接着する工程が大変だし、粉だらけになるので苦手。

 

様々な方法を考えた結果、正三角形と四角形を組み合わせると12角形が作れる事を思いついた。

当初は六角形で作ろうか?とも考えたが、出来るだけ丸に近づけたいと言う思いから12角形のリールシートが誕生した。

 

そして、リールシートとグリップ専用のプレーニングフォームも設計。

ロッドブランクを削るプレーニングフォームが完成した後に、リールシートとグリップ専用のプレーニングフォームも一緒に自作した。

 

 

製作

 

これまで、何本かバンブーロッドを作ったところで、ようやく重い腰をあげてリールシートの製作に取り掛かった。

 

 

仮組み。

12角形の内側の空洞が、6角形になるのは好都合。

 

 

 

リールシート内側に六角形のブランクがスッポリと収まる。

少々の隙間は接着代と言う事で。

 

 

 

六角形と四角形の竹片を接着したところ。

作ってみて、チクワみたいだなと思ったが、字のごとく竹輪だから、あながち間違いでもないww

 

 

 

4本は焼き目を入れて、4本は旋盤で丸く整形してみた。

丸く整形したら、竹肌のみで、素杢リールシートの様になったので、焼き目を入れた4本の内、2本を丸く整形してみる事にした。

残りの焼き目の2本のみが12角形。

 

塗装を終え、手前側の2本が焼き目12角形。その次が焼き目、丸整形。残りの4本は竹肌素杢の丸整形。

 

12角形リールシートバンブーロッド完成

 

前作のバンブーロッドが中々、面白い竿に仕上がったので、今回は前作のテーパー設計を少し弄って作ってみた。

 

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焼き目を入れた12角形のリールシートがグッと竿の表情を作り出している。

これだよ、コレ。

唯一無二のオリジナリティな竿が作りたかったの。

竿を見ただけで、GBが作ったバンブーロッドって一目で分かる物を。

 

 

詳細

 

 

ガイドのラッピングカラーはオレンジ。

 

 

グリップ前のラッピングは白赤白。

何故に?

このカラーにした理由は単に日の丸カラーにしてみたかっただけww

 

 

リールシートのバット部は黒檀。

 

 

 

リールシート前のチェック部も黒檀を使い、ウッドチェックにしてみた。

焼き目を入れた12角形リールシートの前後を黒檀の黒で引き締めた感じにしたかったが、個人的にはイイ感じになったと思う。

 

 

フェルールは今回も後付けタイプのバンブーフェルール。

ロッドスペックは7ft0in  #3  4pc

 

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