前回の投稿ではオスフェルール側を接着してメスフェルールの中抜きまでの工程を紹介しましたが、その後、オスフェルールの接着剤を落としてペーパーで仕上げ。
中抜きしたメスフェルールを仮組みしてオスとのフィッティングを確認&調整。
そしてメスフェルールも接着。
乾燥後、メスフェルールもペーパーで仕上げ。
一番左からA,B,C,D,Eと名前を付けました。
Aは従来タイプ。B~EはNEW設計。
A~Dは板厚0.8mm。Eは板厚0.6mm。
・バンブーフェルールのスリム化
・ショートフェルール化
・スレッドによる強度の確認
フェルールの差し込み長はこれまで対面幅の10倍を目安にしていました。 和竿では11倍とか12倍だったかな?
古くから伝わる和竿は絹糸に漆で固めた物だろうけど、物があふれる現代で同じ様にマネする必要もない。
現在、入手可能の中で最強の糸を使えば差し込み長も10倍以下に出来るのでは?
Aは差し込み長10倍。 板厚0.8mm
Bは差し込み長8倍。 板厚0.8mm
Cは差し込み長7倍。 板厚0.8mm
Dは差し込み長6倍。 板厚0.8mm
Eは差し込み長8倍。 板厚0.6mm
Eはおまけでメスフェルールを作ったのでオスのブランクを削っていません。
代わりにDのオスブランクのバット側を、Eの内径に合わせて対面幅を作っています。
エポキシの練習も兼ねてますので、テストとは言え研ぎと塗りを繰り返し、時間掛けて作りました。
以下、画像三枚が酷いピンボケですが…
まずはブランクに625gの錘をぶら下げてみますが全く問題なし。
右手にカメラを構えて左手に錘をぶら下げたブランク、腕がプルプルと小刻みに震えます(笑)
更に310gの錘をプラスして合計935g。
更に腕がプルプルしますが、問題なし。
更に445gの錘をプラスして合計1380g。
辛うじて持ち上がったかと思いきや…
ブランクが破断。しかしフェルールは全く問題ない。
これはブランク自体が錘の限界を超えた為だろうからフェルール自体の強度としては目を見張る物を確認出来ました。
AとBは1380gの錘をぶら下げ、どちらも同様の結果となりました。
C,D,Eは935gの錘までぶら下げましたが全く問題なしという結果。
ただし、Eは板厚0.6mmと言う事も考えると差し込み長6倍は怖いかも。
8倍では問題ないので、次に作る竿はEの板厚0.6mmで差し込み長8倍で作ってみようと思います。
もちろん、スレッドはシルクやナイロンを使わず、今回のスレッドで。
東邦産業 ロッド ビルディング パーフェクト ガイド 3