ニクロム線を使ってオーブンを製作。バンブーロッドの火入れ方式を変更

 

ニクロム電熱器

 

実家の倉庫に眠っていたニクロム電熱器。

何かに使おうと思って貰ってきたけど、バンブーロッドビルディングで火入れに使っている自作オーブンをヒートガン方式からニクロム線方式にしてみる事にしました。

 

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まずは、裏蓋を外して構造を観察。

非常にシンプルでアナログな作りです。

 

 

 

このスイッチが自作オーブンで使えると便利。

 

 

 

昭和55年式の様です。

約40年前…

ニクロム線が固定されている白い皿の部分をカットしてオーブンに使おうかと思いましたが、コノ時代からしてアスベストが使われている可能性も無きにしも非ず。

飛散したら悲惨(笑)

 

ニクロム線は別の方法で固定します。

 

石崎電機製作所 電気コンロ SK-65S

 

 

ホットプレート

 

 

もう一つ、自宅で長年使っていた丸形のホットプレートも大型長方形ホットプレートに買い替えたので、コチラもバラしてみた。

これも構造はアナログです。

 

真ん中に見える棒状の物は、多分サーモスタットでしょう。

 

ニクロム電熱器よりホットプレートのスイッチを使った方が温度管理がしやすいので、色々とテストしてみましたが、何故かショートしてしまうので、ホットプレートの配線とスイッチを使うのは諦めました。

 

 

ニクロム線

 

 

電熱器のニクロム線の太さを測ると0.5mmだったので、同じ太さのニクロム線を購入。

 

 

 

これを自宅に転がっていた5~6mmの真鍮棒に巻き付けてコイル状にしたら、希望長さになる様に引っ張って伸ばしました。

自作オーブンで使っている軽天材の長さは1200mmほどなので、直線状のニクロム線を二つ折りにした状態で1150mmぐらいになる様にしました。

 

テストしてみると、長すぎるのでほとんど熱くならない。

もしかして太くした方が良いのもしれないと思い、二つ作ったニクロム線のコイル部分を重ねて二重状態にしてみると、先ほどよりは発熱量があがりました。

でも、まだ弱い。

そこで長さを半分にしてニクロム線を二つに分けてみたら真っ赤に発熱。

 

 

 

ただ、この状態だと、オーブンの長さに足りないので、オーブンの真ん中辺りから二つのニクロム線を両方向に開いて直線上に並べるしかない。

しかも二本のニクロム線を重ねた二重状態なので本来の使い方としてはダメかも。

断線するかもしれないので却下。

 

 

これまでの結果から長いニクロム線の場合はある程度の太さが必要だろう。

今度は太さ1.2mmのニクロム線を購入してみました。

 

 加熱ワイヤー ニクロム 1.2mm  長さ7.5m 

 

 

 

 

太さ1.2mmで上の画像の様にニクロム線の両端を繋いだ状態で長さ約1150mm。

画像下側の配線類を外したホットプレートのコンセントに直に繋いでもいいかも。

 

電源を入れると、真っ赤に発熱!

これぐらいの長さだと、ニクロム線は1.2mm前後の太さが必要みたいですね。

 

 

軽天材を使ったオーブン

 

 

現行のオーブンに使っている軽天材を加工します。

 

オーブンのニクロム線側と竹挿入口用に使う二本の軽天材の一面を金切り鋏でカット。

残ったバリの部分はカットせずに、ペンチで起こしておきました。

 

SK11 ストロング万能ハサミ SST-250

 

 

 

 

ニクロム線を軽天材にセットしてみた。

電熱器のスイッチにも白い耐火プレートが使われているけど、これもアスベストの可能性があるので、やはり却下。

 

 

 

 

ホットプレートのコンセントを使う事にしました。

こっちの方がスマートだけど、結局便利なスイッチ類を使う事が出来ず…

 

三本のボルトが突き出ているのは、ニクロム線の固定で使う土台。

 

ニクロム線同士が触れたり、軽天材などの金属類に触れるとショートして、ニクロム線が焼き切れたりブレーカーが落ちます。

 

 

ニクロム線の固定

 

 

ニクロム線の固定方法は悩みましたが、耐火モルタルでニクロム線を固定してショートしない様にします。

 

耐火モルタル 2Kg

 

 

 

 

タピオカストローで型取り。

 

先ほどの三本のボルトは耐火モルタルが取れない様にする為ですが、ボルトは無い方がやり易かった…

念の為、軽天材の壁にも耐火モルタルをヌリヌリ。

 

 

 

 

耐火モルタルでレールを一定間隔に設置。

 

見た目は耐火モルタルで汚いけれど、電源を入れて動作確認OKならココの汚い部分は目を瞑りましょう。

 

 

 

 

 

軽天材を上の画像の様に合体して、ボルトの上に網を乗せて完成。

 

温度を測ってみましたが、ものの1~2分で一気に200度まで爆上がり。

うるさいヒートガンで長々と予熱していたのに比べたら、なんて楽♪

 

ただ、手持ちの温度計で200度以上は測定不能。

体感的にヒートガン方式よりもかなりの高温。

300度?400度?あるいはそれ以上?

調光器などを使って温度を調整出来るようにした方がいいかも。

 

しばらくは高温短時間で火入れ?

竹が炭にならない様に、こまめに出し入れしてチェックしたり、電源のON⇔OFFで温度調整して様子見です。

 

※ニクロム線を使った自作オーブンは構造こそシンプルですが、誤った使い方をすると危険な場合もあります。
また、火災の恐れもあるので、自作をされる場合は自己責任でお願いします。

 

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